[19日 ロイター] - ロイターによる各国データの集計によると、世界の新型コロナウイルス感染者数は4000万人を超えた。冬を迎える北半球では、感染拡大が再び深刻になっている。
ロイターのデータによると、新型コロナのパンデミック(世界的流行)のペースは加速している。3000万人から4000万人に増えるのに要した期間は32日。2000万人から3000万人の38日、1000万人から2000万人の44日から短くなった。中国湖北省武漢で最初の感染が確認されてから1000万人に達したのは3カ月後だった。
1日あたりの新規感染者数は、10月第1週は29万2000人程度だったが、ここ1週間は平均34万7000人に増え、16日には初めて40万人を超え過去最多を記録した。
感染者数が最も多いのは米国でインド、ブラジルと続く。北・中・南米の感染者数が世界全体の半数近く(約47.27%)を占める。
1万人あたりの感染者数は、米国が約247人、インドが55人、ブラジルは248人となっている。
欧州では新規感染者数が1日あたり15万人を超え、イタリア、オランダ、ドイツ、オーストリア、ポーランド、ウクライナ、キプロス、チェコが軒並み過去最多を記録している。
欧州の感染者数が世界全体に占める割合は17%超、死者数の割合は約22%となっている。
米国では中西部で感染拡大が深刻化している。
世界保健機関(WHO)は、有効なワクチンが開発され広く使用される前に世界の死者が現在の倍の200万人に達し、連携した対策を打たなければ死者数はさらに増える可能性があるとの見解を示している。
*内容を追加しました。