[ソウル 24日 ロイター] - 北朝鮮は、中国から飛来する黄砂で新型コロナウイルスが運ばれてくる可能性があるとし、国民に外出を控えるよう呼び掛けた。
朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は22日、「新型コロナウイルスは引き続き世界中で感染が拡大している。黄砂に対応し、徹底的な措置を講じる必要性が一段と高まっている」とし、戸外での活動を控え、外出時はマスク着用などの予防措置に従うよう呼び掛けている。
北朝鮮から1900キロ離れたゴビ砂漠から飛来する黄砂で新型コロナの感染が拡大するとの見方には、科学的な根拠はないとみられる。
北朝鮮は国境封鎖や隔離措置など、厳格な新型コロナ対策を進めている。同国は感染例を報告していないが、公衆衛生の専門家からは疑問の声が上がっている。