[ブエノスアイレス 28日 ロイター] - アルゼンチンで28日、新型コロナウイルスによる死者が3万0071人となり、3万人を突破した。同国は一時は中南米におけるコロナ対策の模範国とされたが、現在は1日当たりの死者数が世界最多水準となっている。
3月に実施した厳しいロックダウン(都市封鎖)の一部は現在も継続しているが、公式統計によると、累計感染者数は113万人に達している。
ロイターのデータによると、7日間の平均死者数は376人で、米国、インド、ブラジル、メキシコに次いで世界で5番目に多い。陽性率も高水準となっている。
当初ブエノスアイレス近郊に集中していた感染は地方に拡大し、人材や医療従事者の少ない地域の状況が深刻化している。全国の集中治療室の占有率は64.4%に達している。
7カ月にわたる規制で国全体が疲弊している。多くの規制を緩和されたが、出入国は依然厳しく制限されている。