[オタワ 30日 ロイター] - カナダ統計局は30日、8月の実質国内総生産(GDP)が1.2%増加したと発表した。アナリスト予想の0.9%を小幅に上回った。ただ、国内の新型コロナウイルス感染増加と抑制策強化により秋にかけて経済活動が抑制されるとみられる。
統計局の推計によると、実質GDPは9月に0.7%増、第3・四半期は10%の見通し。アナリストは第3・四半期が年率で46%増になるとしている。
8月GDPは、コロナ禍前の水準をなお5%下回っている。公共部門が1.9%増と伸びをけん引。製造業は1.2%増だったが、成長ペースは過去3カ月と比べて大幅に鈍化した。
BMOキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は、「コロナ第2波と新たな規制で今後の見通しが大きく曇っているため、第4・四半期の成長はかなり冷え込むだろう」と指摘。
一方、財政支援や一段と的を絞った規制により、年後半の落ち込みは比較的穏やかになりそうだと述べた。