[ローマ 1日 ロイター] - イタリアのスペランツァ保健相は1日、新型コロナウイルス感染の最新データは「恐ろしい」内容だとし、2日後に感染拡大抑制のための規制強化を承認すると述べた。
10月31日に確認された感染者は約3万2000人で、危機発生以来最多となった。
この日の死者は300人弱、累計は3万8618人。
コリエラ・デラ・セラ紙は、スペランツァ保健相の発言として「48時間で規制強化の承認を模索する」と伝えた。
同相は、今回のロックダウン(都市封鎖)は3月ほど大規模ではないとしながらも、感染者抑制の唯一の方法だと説明。ただ、学校の運営や公共輸送機関の状況改善の方法は依然不透明とした。
政府は先週、バーや飲食店を午後6時閉店としたほか、ジムや映画館、劇場を閉鎖するなど経済活動を制限した。また、感染の発端となったロンバルディア州を含む多くの都市や地域が、夜間外出禁止令を発令している。
政府は1日、自治体や野党の代表らと協議を行なっており、地域間の感染率の高い地域でのロックダウン(都市封鎖)、家庭学習の拡大などを含む宣言を2日にも発表するとみられている。