💎 すべての市場で隠れている割安株をお示しします始めましょう

EUの銀行融資、8710億ユーロがコロナ救済措置の恩恵=EBA

発行済 2020-11-21 03:46
更新済 2020-11-21 03:54
© Reuters. EUの銀行融資、8710億ユーロがコロナ救済措置の恩恵=EBA

[ロンドン 20日 ロイター] - 欧州連合(EU)の銀行監督機関である欧州銀行監督機構(EBA)は20日、EUの銀行融資のうち総額8710億ユーロ(1兆300億ドル)が新型コロナウイルス救済措置の恩恵を受けたと述べた。不良債権となり得る融資に関する初めての調査を行った。

新型コロナのパンデミック(世界的大流行)対策として3月に各国がロックダウン(都市封鎖)を実施して以降、支払い猶予や政府保証などの救済措置が急速に導入された。

救済措置の対象となる融資の約17%は6月末までに、損失に備え引当金を計上し始める必要がある「ステージ2」に分類された。融資全体のステージ2の割合の2倍以上になる。

EBAは「銀行は引き続き警戒を怠らず、こうしたエクスポージャーの質を継続的に査定するべきだ」と述べた。

キプロスとハンガリー、ポルトガルの銀行が、融資全体に占める救済措置の対象になった割合が最も高かった。救済対象の融資額はフランスとスペイン、ポルトガルの銀行が最も多かった。

EBAによると8710億ユーロの合計は、調査対象となった130の金融機関による融資総額の6%に相当。中小企業向け融資の16%が支払い猶予を認められた。次いで商業用不動産の融資の12%、住宅ローンの7%が支払い猶予を認められた。

支払い猶予対象となっている融資の約半分は9月までに期限が切れる取り決めだった。85%が来月までに期限切れとなる。

© Reuters. EUの銀行融資、8710億ユーロがコロナ救済措置の恩恵=EBA

EBAは、支払い猶予の期限が切れると「崖っぷち」効果が生じるリスクがあり、長引く景気低迷と相まって、不良債権が急速に増加する恐れがあると述べた。

EBAは新型コロナの第2波を背景に、すでにいくつかの国が支払い猶予期間を年末以降まで延長したと述べる一方、「支払い猶予の継続や長期化は、借り手に『支払いをしない』という悪習が身に付く恐れがあるため、金融安定の面でシステミックリスクという副作用をもたらす危険性がある」と警告した。

EBAは12月11日に、銀行別の融資に関する詳細なデータを示すための「透明性評価」の結果を公表する予定。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます