[シドニー 23日 ロイター] - ニュージーランドのアーダーン首相は23日、米大統領選で勝利を確実にした民主党のバイデン前副大統領に対し、感染拡大が続いている新型コロナウイルス対策を支援する意向を伝えた。
首相は、バイデン氏勝利が確実となってから初めて同氏と協議し、ニュージーランド保健当局と高官レベルの協力ができるようアクセスを提供すると申し出たという。
首相はウェリントンで記者団に、「われわれが新型コロナ対応から学んだことを共有するため、バイデン氏とその陣営に、ニュージーランドの保健当局者へのアクセスを提供すると伝えた」と語った。
ニュージーランドは、新型コロナ感染抑制で最も成功している国の1つとして称賛されている。同国は厳しいロックダウン(都市封鎖)を実施し、これまでに確認されている感染者は2000人強、死者は25人にとどまっている。
また、これまで2度にわたって市中感染をゼロにしているほか、現在治療中の患者58人は、全員の隔離施設に収容されている。
一方、米国では、週末に1200万人目の感染が確認された。
ロイターの算出によると、米国における新型コロナ死者は世界最多の25万5000人。さらに最近の感染増加を受け、20州以上で今月、感染拡大抑制のため新たな規制が発動された。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201124T000436+0000