[ブラジリア 1日 ロイター] - ブラジルのボルソナロ大統領は1日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた低所得者や非正規従業員のための緊急支援措置を恒久化させることは不可能だとの考えを示した。
政府は4月から月600レアルの現金給付を実施していたが、9月以降300レアルに減額した。現金給付措置は12月で終了する予定。
この措置は、2022年の大統領選で再選を目指すボルソナロ氏の支持率引き上げに寄与したが、財政負担は3220億レアル(612億ドル)以上と大きく、ボルソナロ政権の経済チームは財政状況が一段と悪化すると指摘している。
ボルソナロ氏は「新型コロナの感染拡大時に国民を支援した。こうした特例措置の永続を求める人もいるが、それはできない」と説明した。