[バンコク 2日 ロイター] - タイのアーコム財務相は2日、同国を訪問する外国人観光客数について、来年は800万人となり、新型コロナウイルス感染拡大前の4000万人の水準を回復するのは2024年になるとの見通しを示した。
同国経済は2年で回復するとしたが、観光業については2024年までかかるという。ただ、「ワクチンが開発された後、世界の旅行業界が予想より好調なら、タイの観光業も早期回復が見込める」とした。
当局は、今年の外国人観光客数を670万人と予想。うち669万人は渡航制限が敷かれる前の第1・四半期に渡航した。同国経済は観光業に大きく依存しており、観光客による支出が国内総生産(GDP)の11%を占めている。
また同相は、金融政策と財政政策が足並みを揃えて回復を支援する必要がある、と指摘。「金融政策は経済が完全に回復するまで緩和的に維持すべきだ」とした上で、中銀に対しバーツ高に対処するよう求めた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201202T075955+0000