[ワシントン 23日 ロイター] - 米移民・関税執行局(ICE)は23日、移民法違反による逮捕者数が2020年度(9月30日まで)は前年比27%減少したと発表した。新型コロナウイルス感染拡大で不法移民が減少したことが主な要因だが、移民推進派はバイデン次期政権下でもこうした傾向が維持される必要があるとしている。
ICEによると、20年度の移民法違反での逮捕者は約10万4000人。前年度は14万3000人だった。
強制送還されたのは18万6000人と、30%減。移民収容施設に収容されている人数も減少しており、19年平均は5万人だったのに対し、18日時点で1万6000人を下回った。
トランプ大統領は不法移民の摘発を公約の1つに掲げ、取り締まりを強化。来年1月に就任するバイデン次期大統領は「理にかなう」対応の回復に向け、100日間にわたり全ての強制送還を保留にする方針を表明。米国への移民を希望する人たちに法律面での支援などを提供するとしている。