[ソウル 19日 ロイター] - 韓国の首都ソウルの当局者は19日、差別的との批判が出ていた外国人労働者全員に対する強制的な新型コロナウイルス検査を中止すると発表した。
この問題については、中央政府の新型コロナ対策本部がソウル市に対し命令を撤回し、差別や権利の侵害をなくすために検査方針を見直すよう要請していた。
在韓米大使館は19日、この問題について政府高官に懸念を伝え、全ての住民を公平に扱うよう申し入れたことを明らかにした。
また韓国の人権委員会は外国人に検査を義務付ける命令が差別的かどうか調査していることを確認した。在韓英大使館はソウル市などの措置は公平性を欠く上、効果もないと思われるとの見解を示し、同委員会に訴えたことを明らかにしている。