[ブラジリア/リオデジャネイロ 23日 ロイター] - ブラジルで23日、新型コロナウイルス感染症による死者が過去最多の3251人に達した。ボルソナロ大統領はテレビ演説で自身の対応を擁護し、ワクチン接種の加速を約束したが、演説中には各地で市民の抗議デモが行われた。
ブラジルではワクチン接種の遅れや感染対策の混乱を背景に医療提供体制が限界に達している。
ボルソナロ氏はウイルスの脅威を繰り返し過少評価し、ワクチンへの懐疑的な見方を示すとともに、州や地方当局による外出制限などに反発してきた。
大統領はテレビ演説で、政府が対策を怠ったことはないと主張し、2021年をワクチン接種の年にすると表明した。
だがブラジル各地の町では市民が鍋をたたきながらデモ行進し、大統領の対応に怒りの声を上げた。
ボルソナロ氏はこれより先、エドゥアルド・パズエロ氏に代わる新保健相に任命した医師、マルセロ・ケイロガ氏の宣誓就任式を行った。パンデミック(世界的大流行)が始まってから4人目の保健相となる。