[リオデジャネイロ 24日 ロイター] - ブラジルでは、新型コロナウイルス感染症による死者が24日、累計30万人を突破する見通しとなっている。
ボルソナロ大統領が前日に新保健相に任命したマルセロ・ケイロガ氏は初の記者会見で、感染拡大に歯止めを掛けるためワクチン接種プログラムを加速させ、1日当たり100万回分の配布を目指すと表明した。
ウイルスの脅威を繰り返し過小評価してきたボルソナロ大統領は、新型コロナ対応で州政府との連携を強化し、新たに立ち上げた委員会の会合を週ごとに開くと表明した。
ただ、コロナを巡る見通しはなお厳しい。大統領との見解の不一致で辞任したネルソン・タイシュ元保健相はロイターに対し、「今後数週間の見通しは非常に厳しいものになるだろう。ワクチン接種プログラムは停滞している」と述べた。
ブラジルの新型コロナ死者は米国に次いで世界で2番目に多い。前日にはコロナ死者が過去最多の3251人に達した。