[ブリュッセル 25日 ロイター] - 欧州委員会のフォンデアライエン委員長は25日、EUでは新型コロナウイルス感染第3波が始まっているが、ワクチン接種は着実に進展しており、第2・四半期には成人の70%に対する接種が完了する見通しと述べた。
委員長は、EU首脳会議後の記者会見で、死亡率の上昇ペースが感染拡大ペースを下回っており、80歳以上の高齢者の大半への接種完了の効果が表れてきたことを示す初期の根拠とした。
ただ、「全体の状況は極めて懸念される状態で、迅速なワクチン接種の重要性が浮き彫りになっている」と指摘した。
さらに、英アストラゼネカのワクチン供給は契約の水準を大幅に下回るとみられるものの、他社のワクチンを使用し、夏までに成人の70%に接種するとの目標は達成できるだろうと述べた。