[26日 ロイター] - 米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は26日、連邦準備理事会(FRB)は米経済がパンデミック(世界的大流行)の影響から回復するまで支援を続けるとし、インフレが制御不能になるとは懸念していないと述べた。
ハーカー総裁はブルームバーグテレビに対し「現状を維持し、この時期を確実に乗り切れるようにしたい。その後、正常化に着手できる」と述べた。
このところの長期債利回りの上昇については、過去の基準に照らし合わせれば「著しい」上昇ではないとし、自動車や住宅などの購入に大きな影響は出ないと予想。「人々は経済に対し、より楽観的な見方を持っている」と述べた。
金融政策については、長期にわたり低金利を維持すれば預金生活者にしわ寄せが出るとし、ゼロ金利政策を恒久的に維持することは必ずしも支持しないと表明。ただ、景気回復を支援し、失業をパンデミック前の水準まで戻すことを優先する必要があるとし、「バランスが必要だ」と述べた。