[マニラ 27日 ロイター] - フィリピン当局者は27日、首都マニラと近隣の複数州について、22日に導入した新型コロナウイルス感染抑制のための規制を29日から強化すると明らかにした。同国では、感染拡大で医療供給体制が逼迫している。
ロケ大統領報道官は、規制は4月4日までの期間とし、不要不急の外出や大規模集会、レストランでの屋内飲食が禁止されると説明。一方、政府は感染経路特定のため追跡調査を強化し、家庭を個別訪問して有症状者を探すとともに、規制実施のため警官や軍の「配置を拡充する」と述べた。
保健省は27日、新規感染者が9595人だったと発表。1日の感染者が9000人を超えるのはこれで2日連続となった。
累計感染者は71万2000人で、このうち首都圏の感染者が全体の5分の2以上を占めている。
累計死者数は1万3000人を超えている。