[メキシコ市 28日 ロイター] - メキシコ政府が公表した、平年に比べて死者数がどれだけ増えたかを示す「超過死亡」の統計によると、同国の新型コロナウイルスによる死者数は報告数を60%以上、上回っている可能性が高い。
メキシコ保健省の最新統計によると、コロナ流行発生から今年の第6週までに「新型コロナ感染症関連」で死亡証明書が発行された死者数は29万4287人に上った。これは、比較対象として記載されている報告済みの死者数(18万2301人)より61.4%多い。
この報告済みの死者数がいつ時点のものかは特定できないが、2月中旬以降に2万5000人以上が死亡しており、27日時点の累計の死者数は20万1429人だった。
メキシコ政府はかねてより、新型コロナによる実際の死者数は報告数を大幅に上回っている可能性が高いとしていた。
新型コロナ流行発生から2021年第6週までの期間の超過死亡は41万7002人だった。