[ワシントン 28日 ロイター] - トランプ前米政権で政府の新型コロナウイルス対策調整官を務めていたデボラ・バークス博士はCNNとのインタビューで、新型コロナウイルス感染に政府がより効果的に対応していれば、死者数を現状より大幅に減らすことができたとの見解を述べた。インタビューの一部は事前に公開された。
博士は、初期の死者増加については政府が感染流行開始に対応していたという「言い訳」があるとしたうえで、「初期の感染増加による死者は10万人前後だった」と指摘。ただ、「そのほかについてはすべて、軽減または大幅な抑制が可能だったと思う」と述べた。
ロイターの算出では、米国における新型コロナ死者は累計54万2000人、感染者は約3000万人。
トランプ前大統領はコロナ禍初期に感染拡大を軽視し、感染抑制措置に反対するとともに、厳しいロックダウン(都市封鎖)を批判していた。また、専門家らが感染抑制につながるとしているマスク着用を避けていた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210329T041056+0000