[29日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長が、世界は新型コロナウイルス禍のなか債務の持続性という厳しい問題に直面しているとの認識を示した。
英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙で事務総長は、「新型コロナと財政面での対応にはばらつきがあり、地政学的な分断も影響している」と指摘した。
その上で、ブラジルや南アなどの諸国は海外よりも国内で先進国よりはるかに高い金利で借り入れを行なっており、過去の新興国債務危機に比べて危険が見えにくいと指摘。「国内市場で借り入れており、いずれ返済期限を迎える。極めて悪い兆候」と述べた。