[12日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が発表した2月のユーロ圏の小売売上高は前月比3.0%増だった。一部の国が新型コロナウイルス感染防止策をいったん緩和したことが寄与し、予想を上回る伸びとなった。
前年比では2.9%減少した。ロイターがまとめたエコノミストの予想は前月比1.5%増、前年比5.4%減だった。
INGのエコノミスト、バート・コリジン氏によると、2月はイタリアやオランダでコロナ規制が緩和された結果、小売売上高はイタリアで前月比8.4%増加し、オランダも同5.4%増加した。
ただ、ユーロ圏ではその後、感染拡大で再びロックダウンなどが導入されている。
コリジン氏は、コロナ禍に見舞われた昨年は否応なく貯蓄が積み上がっており、消費回復余地はかなりあるとみているが、経済が再開した時に消費者が消費したいと思うかどうかが問題だと述べた。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20210412T104833+0000