[チューリヒ 12日 ロイター] - 米製薬リジェネロン・ファーマシューティカルズは12日、同社が開発する新型コロナウイルスの抗体カクテル治療薬について、家庭内での新型コロナ有症状感染リスクが低減することが臨床試験(治験)で確認されたとし、米国で予防治療薬としての承認取得を目指すと発表した。
治験データによると、家庭内に感染者がいる場合、2種類のモノクローナル抗体を組み合わせた治療薬の感染予防効果は初めの1週間で72%、それ以降で93%だった。
別の治験でも、新型コロナ感染症が進行するリスクは全体で31%低減。3日目以降では76%の効果が確認された。
リジェネロンはスイス製薬大手ロシュと提携し、ロシュの米工場で年間約200万回分の新型コロナ抗体薬の生産する計画をこれまでに示している。