[ベルリン 5日 ロイター] - IHSマークイットが発表した4月のドイツのサービス部門購買担当者景気指数 (PMI)改定値は49.9で、速報値の50.1から下方修正され、景況拡大と悪化の節目である50を下回った。新型コロナウイルス感染第3波を受けた行動制限が打撃となった。
3月は51.5だった。
将来の事業活動への期待も低下したが、雇用は引き続き拡大した。IHSマークイットは、好調な製造業からの波及が一因と指摘する。
IHSマークイットのエコノミスト、フィル・スミス氏は「製造業は引き続き活況で、それが輸送や倉庫といった分野を活発化させた。製造業もサービス業も雇用が拡大しており、コロナ規制が緩和されれば景気回復を支援するだろう」と述べた。
総合PMIは55.8で、前月の37カ月ぶりの高水準(57.3)から低下した。財生産の伸びが鈍化したことが影響した。速報値は56.0だった。
サービス部門ではコスト圧力が引き続き高まっているが、製造業ほど深刻ではない。