[27日 ロイター] - 米デル・テクノロジーズと米HPが27日にそれぞれ発表した四半期決算は、新型コロナ下のパソコン需要増加を背景に売上高が市場予想を上回った。ただ、パソコン向け半導体不足が出荷に影響するとの見方を示したことから、株価はともに下落した。
デルの株価は1%安を付け、HP株も一時6%下落した。
デルのトーマス・スイート最高財務責任者(CFO)は決算発表後の電話会議で「部品の供給状況は引き続き制約されている」と述べ、半導体調達コストの上昇により、今四半期の営業利益に1桁台前半から半ば程度の打撃が及び、前四半期から若干の減収になるとの見通しを示した。
HPも半導体不足により少なくとも年末までパソコンやプリンターの出荷に影響が出ると説明した。
HPの2─4月期決算は、売上高が159億ドルで、市場予想の150億ドルを上回った。パソコン関連の売上高は27%増加、ラップトップの売上高も前年比47%増加した。
デルの第1・四半期決算は、売上高が前年比12%増の244億9000万ドルとなり、リフィニティブがまとめた市場予想の234億ドルを上回った。新型コロナ禍で在宅勤務が普及し、パソコンやソフトウエア製品の需要が堅調だった。
デスクトップやノートパソコン、タブレット製品などを扱うクライアントソリューション部門の売上高は20%増の133億1000万ドルだった。