[ニューデリー 28日 ロイター] - インドのシタラマン財務相は28日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けた景気支援策として、中小企業や医療・観光セクターを対象に、連邦政府による融資保証を延長すると発表した。
50万人の外国人観光客のビザ手数料も免除する。
融資保証はこれまでの3兆ルピーから4兆5000億ルピーに上限を引き上げる。
政府はさらに、11月までの貧困層向け食糧供与に126億ドルを追加支出するほか、医療・デジタルネットワークサービスの拡充に今年度中に57億8000万ドルを投じる。
家計向けに大規模な景気対策を実施してきた先進国と異なり、インドはインフラ投資の拡大や融資保証、貧困層向け食糧支援などに財政を投じてきた。
経済界やエコノミストは新たな融資保証について、一時的な救済になるかもしれないが、経済成長の押し上げには不十分だと指摘している。