[ジャカルタ 6日 ロイター] - インドネシアのスリ・ムルヤニ・インドラワティ財務相は6日、国内で新型コロナウイルスの感染が急拡大していることを受け、金融当局が企業部門への影響や金融システムへの波及など、経済への影響を注視していると述べた。
インドネシアはアジアの新たなコロナ感染の震源地と見なされており、感染者は357万人、死者は10万2000人以上となっている。
同相は金融政策担当者との共同記者会見で「金融システム安定化委員会は、特に金融システムに波及する可能性のある、企業部門のリスクを特定するための監視に注力する」と述べた。
これには、信用供与に対する需給の評価と、全業種に対する感染拡大への耐性調査などが含まれる。
また、裁判所による不良債権処理手続きや企業の破綻件数の増加を受け、債務再編リスクも注視しておく必要があるとした。
当局は状況に応じた対応策を策定すると述べたが、具体的な対策については言及しなかった。