[オタワ 21日 ロイター] - 20日に実施されたカナダ議会下院(338議席)の総選挙で、トルドー首相率いる与党自由党が勝利する見通しとなり、野党保守党のオトゥール党首は21日、総選挙での敗北を認めた。
ただ、自由党は目標の単独過半数(170議席)に届かず少数与党政権が続く見込み。
与党は2019年に失った単独過半数奪還を目指し、新型コロナ対応の実績を前面に打ち出して前倒し選挙に踏み切った。
トルドー首相は支持者に、全ての国民のために他党と協力する考えを強調。
国民から将来に向け明確な負託を受けたとし、「多くの国民が前進的な計画を選択した」と述べた。
CBCとCTVは、与党の議席は単独過半数には届かないとの予想を示している。
最新の開票状況によると、自由党は156の選挙区でリード。下院解散時の155議席をかろうじて上回っている。野党保守党は122の選挙区で優勢。
カナダドルは対ドルで上昇。与党勝利の見通しが明らかになり、景気支援が今後も続くとの見方が広がった。