[クアラルンプール 24日 ロイター] - 中国のシノバック製新型コロナウイルスワクチンが重症化予防の効果が高いことがマレーシア政府による調査で24日明らかになった。ただ米ファイザーと英アストラゼネカのワクチンのほうがより強力としている。
シノバックのワクチンを巡ってはインドネシアやタイで接種を受けた医療従事者が感染するケースが見られ、効果に疑問が出ている。
マレーシアの医療当局者によると、シノバック製ワクチンの接種を受けた約720万人のうち、新型コロナに感染して集中治療室(ICU)での治療が必要となったのは0.011%だった。
ファイザーと独ビオンテックが開発したワクチンの接種を受けた約650万人はこの比率が0.002%、アストラゼネカ製ワクチンを接種した74万4958人は0.001%だった。
ただアストラゼネカ製ワクチン接種者の多くは「成人中期」の年齢であったのに対し、ファイザーとシノバックの接種者は「脆弱な」年齢層が中心だったことが結果に影響した可能性があると指摘した。