
インフレの高止まりやウクライナ戦争に対する懸念から、米国をはじめとする世界中の株式市場でボラティリティは上昇している。
例えば、ドイツの優良企業で構成されるDAX指数は、過去1年間で2.8%、年初来では8.2%それぞれ下落となっている。DAXを欧州連合(EU)の代名詞とみなす人も多い。
一方、英国に上場する大手100社で構成されるFTSE100指数は、過去12カ月で11%、2022年1月以降は2.1%の上昇となっている。このように、いわゆる英国株は最近、欧州株よりも強い回復力をみせている。
本日は、堅調な欧州株への参入機会を求めている読者が注目すべき2つのETF(上場投資信託)を紹介する。東欧を中心に投資家センチメントが改善していく場合、これら2つのETFは長期投資家にとって価値を提供することができると考える。
現在価格:33.95ドル
過去52週間の価格レンジ:30.55ドル~35.09ドル
配当利回り:4.24%
経費率:年率0.50%r
当社の最初のETFであるiShares MSCI United Kingdom ETF (NYSE:EWU)は、現在英国株82銘柄に投資している。このETFは1996年3月に取引を開始した。
英国商工会議所によると、英国のインフレ率は、同国の消費に悪影響を及ぼしている。
「2022年の個人消費の成長率は4.4%と、前回予想の6.9%から低下すると予測されている。」
コストの増加、地方税率の増税、インフレ圧力や地政学的な動きによる消費者信頼感の低下などを背景に、事業投資は3.5%増と、前回予想の5.1%増から減少すると予想されている。
しかし、英国経済の先行き不透明が意識される中、FTSE100種指数は十分に分散されており、世界の最も重要な企業のいくつかにアクセスすることが可能だ。
また、これらの企業の多くは安定した配当金を支払っている。したがって、多くの投資家は、今後の値下がり局面は、英国株に投資する好機ととらえている。
EWUはMSCI United Kingdom Indexのリターンに連動するように設計されている。セクター別では、消費財(18.33%)、金融(17.49%)、ヘルスケア(13.28%)、エネルギー(11.42%)、産業(10.85%)、素材(10.27%)と分散されている。
上位10銘柄で純資産額36.2億ドルの半分近くを占めており、トップヘビーなETFといえる。
組入上位銘柄にはShell (NYSE:SHEL)、AstraZeneca (NASDAQ:AZN)、HSBC (NYSE:HSBC)、Diageo (NYSE:DEO)、Unilever (NYSE:UL)、GlaxoSmithKline (NYSE:GSK)、Rio Tinto (NYSE:RIO)などが挙げられる。
このETFは前年同期比2.4%、過去1年間では7.8%上昇している。世界的なコモディティ価格の上昇が特にEWUを後押ししている。
株価収益率(PER)は13.74倍、株価純資産倍率(PBR)は1.82倍である。EWUの構成銘柄の多くは、今後数四半期に収益が増加する可能性が高い。したがって、FTSE100およびEWUに上場している企業には、引き続き強気見通しを有している。
現在価格:34.84ドル
過去52週間の価格レンジ:30.92ドル~37.05ドル
配当利回り:1.95%
経費率:年率0.45%
経済政策研究センター(CEPR)の政策ポータルサイトであるVoxEUの最新リサーチが注目されている。
「2021年の5.3%という力強い回復に続き、2022年には4.0%、2023年には2.8%のEU経済成長が予測される。」
つまり、2023年には欧州経済がパンデミックの影響から回復する可能性が高いということだ。しかし、ウクライナ戦争が地域経済にどのような影響を与えるかは、依然として判然としない。
2つ目のETFはXtrackers MSCI Europe Hedged Equity ETF (NYSE:DBEU)は、パフォーマンスに大きな影響を与える為替変動の影響を緩和しながら、欧州株式に幅広く投資するものだ。2013年9月に売買を開始し、純資産は5億2790万ドルとなっている。
MSCIヨーロッパUSドル・ヘッジ指数に連動するDBEUは、現在439の銘柄を保有している。組入比率では金融セクターが15.73%で最大となっており、次いで、ヘルスケア(14.73%)、産業(14.04%)、生活必需品(12.05%)、一般消費財(10.18%)などとなっている。
組入上位10銘柄の組入比率は全体の20%程度を占める。主な組入銘柄にはNestle (OTC:NSRGY)、ASML Holding (NASDAQ:ASML)、Roche Holding (OTC:RHHBY)、LVMH Moet Hennessy Louis Vuitton (OTC:LVMUY)、 Novartis (NYSE:NVS)などが挙げられる。
国別比率では英国が21%と最大で、フランス(16.50%)、スイス(15.72%)、ドイツ(12.49%)、オランダ(7.99%)などがあとに続く。
DBEUは1月に過去最高値を記録し、過去 1 年間のリターンは7.8%であった。しかし、前年同期比では4%低下となっている。英国を含む欧州先進国市場の株式へのエクスポージャーを求める投資家は、DBEUをさらなる調査をすると良いだろう。
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