[ソウル 25日 ロイター] - 韓国疾病予防管理庁(KDCA)が25日発表した新型コロナウイルス新規感染者(24日分)は3273人と、初めて3000人を突破し過去最多となった。連休で感染拡大ペースが加速したとみられる。
これまでの過去最多は前日に記録した2434人だった。
累計の感染者数は29万8402人となった。死者は2441人。
25日に発表された新規感染者のうち国内感染者が3245人を占めた。このうち77%超が首都ソウルやその周辺で確認された。
KDCAのディレクター、Jeong Eun-kyeong氏はブリーフィングで、秋夕(中秋節)の連休に旅行が増加し、個人間の接触が増えたことが、今回の感染者急増の主な要因とみられると指摘。感染力の強い変異ウイルス「デルタ株」の流行が感染拡大につながっているとの認識を示した。
新規感染者の増加傾向は今後1─2週間続く可能性があるとし、この間の私的な集まりを控えるよう国民に呼び掛けた。
KDCAによると、死亡率は0.82%、重症者は339人と共に比較的低い水準にとどまっており、重症化リスクの高い高齢者を中心としたワクチン接種が奏功している。
24日時点で少なくとも1回のワクチン接種を受けた人の割合は73.5%、接種を完了した人は約45%。