[ウェリントン 4日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)は4日、新型コロナウイルスの新規感染者をゼロに抑え込む戦略を断念し、最大都市オークランドで導入している行動制限の一部を緩和した。今後は、感染拡大を抑えつつ、コロナとの共生路線を探る。
NZは昨年、コロナ新規感染者をゼロに抑えることに成功した一握りの国の1つとなり、長期にわたりほぼゼロの状態を保ったが、8月半ばに感染力の強いデルタ変異株の感染が拡大してからは、封じ込めに苦戦している。
アーダーン首相は記者会見で「今回の感染拡大とデルタ流行でゼロに戻すのが非常に難しくなった」と説明。「いつかは戦略転換が必要になると見込んでいたが、デルタ感染拡大で転換の時期が早まった。ワクチンが転換を支えることになる」と述べた。
保健当局がこの日発表した新規感染者は29人で、大半がオークランドで報告された。オークランドでは約50日前からロックダウン(都市封鎖)が敷かれている。 *カテゴリーを追加して再送します。