[ロンドン 8日 ロイター] - 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により不安障害とうつ病が特に女性と若年層の間で増加したことが、英医学誌ランセットに8日掲載された研究で分かった。
豪クイーンズランド大学チームが主導した研究によると、若年層は学校閉鎖で友達に会えない状態が続いたこと要因。また多くの女性にとっては、家事の大半を担っている実態や家庭内暴力のリスク増加に直面したことが原因という。
研究によると、2020年の新型コロナ拡大に伴い、不安障害が
7600万人、うつ病が5300万人それぞれ増加した。
研究報告の共同執筆者Alize Ferrari氏は、「悲しいことだが、女性は常に、多くの理由からパンデミックの社会的・経済的悪影響をより強く受けやすい。各種の世話や家事の責任増加が女性にのしかかるとともに、パンデミックで増加した家庭内暴力にさらされる可能性が女性の方が高い傾向にある」と述べた。