[モスクワ 10日 ロイター] - ロシアの国営宇宙企業ロスコスモスは10日、新型コロナウイルス患者向けに供給する酸素を節約するため、今月末まで南西部ボロネジの施設でロケットエンジン実験を停止すると発表した。
ロシアではこのところ感染者が急増しており、9日のコロナ関連死者が過去最高を記録。10日の死者は962人、新規感染者は2万8600人を上回る水準だった。
ロスコスモスのロゴジン社長は、医療用酸素の需要が高まっていることを考慮してエンジン実験を中止するとツイッターで明かし、「わが社だけで1日に最大33トンの酸素を供給する」と述べた。