[シドニー 13日 ロイター] - 豪ニューサウスウェールズ(NSW)州で新型コロナウイルスワクチンの接種率が80%に迫る中、州都シドニーの行動制限の追加緩和が予定より1週間早い18日に前倒しされる可能性が出てきた。州政府が13日、明らかにした。
ペロテット州首相はオーストラリア公共放送ABCのラジオ番組で、これまで示した方針通り、今週末までに接種率80%に到達すれば、次週の月曜日に制限を緩和すると説明。15日に決定事項を発表するとした。
小売り店舗やパブ、ジムはワクチン接種完了者を対象に入店客を増やすことが可能になり、オフィス内のマスク着用義務が解除され、ナイトクラブでは着席での飲酒も認められることになる。
シドニーは11日、成人のワクチン接種率が70%を超えたことを受け、コロナ対策のロックダウン(都市封鎖)が約4カ月ぶりに解除された。当局は残る制限もワクチン接種率が80%と90%に達した時点で段階的に緩和する方針を示していた。
同州で13日に報告された新規感染者は444人と、前日の360人から増加。
首都キャンベラは15日にロックダウンが解除される。一方、メルボルンのあるビクトリア州は新規感染者が1571人と、前日の1466人から増加。死者数はデルタ変異株の流行開始以来最多の13人となった。