[シドニー 14日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のバスカンド副総裁は14日、国内経済は急ピッチに回復しているが、新型コロナウイルスや「持続不可能な」住宅価格といったリスクに依然として直面しており、金融セクターは過剰債務を避ける必要があるとの認識を示した。
副総裁は講演で、家計・銀行・政府の良好なバランスシートにより、同国経済が力強く回復しており、良好なバランスシートを保護する必要があると指摘。
「依然として不透明感が強い。新型コロナは今なお景気回復にリスクを呈している。われわれは住宅価格が持続不可能な水準にあると判断している」と述べた。
その上で「規制対象の金融機関のバランスシートが、国内経済・金融システムの今後のストレスに耐えられるよう、また脆弱性への過剰なエクスポージャーを回避できるよう、必要な対策を講じていく」と発言した。