[東京 15日 ロイター] - 政府は15日、新型コロナウイルス感染症対策の骨格を示し、ワクチン接種や検査、治療薬などの普及による予防や発見、早期治療を強化し、最悪の事態を想定して次の感染拡大に備えるとした。
骨格の基本的な考え方として、今後感染力が2倍になった場合にも対応できるよう、各種対策の全体像を示すとした。さらに感染力が3倍となるなど、感染の急拡大が起きた場合は「強い行動制限を機動的に国民に求めるとともに、国の責任において一般医療の制限の下、緊急的な病床などを確保するための具体的措置を講ずる」とした。
政府の担当者は、岸田文雄首相から11月の早期に全体像を取りまとめるよう指示が出されたことも明らかにした。
「次の感染拡大に向けた安心確保のための取り組みの全体像」の骨格には、病床の確保、臨時の医療施設の整備、自宅・宿泊療養者への対応、医療人材の確保、ITを活用した稼働状況の徹底的な「見える化」、ワクチン接種の促進や治療薬の確保などの項目が並んだ。