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ECB当局者2人、感染再拡大と新変異株に懸念表明 「不透明感高い」

発行済 2021-11-26 19:03
更新済 2021-11-27 01:36
© Reuters. 11月26日、欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁とECB理事会メンバーのビスコ・イタリア中銀総裁は、ユーロ圏経済は回復し続けているものの、新型コロナウイルス感染再拡大と新たな変異株の出現という課題に直面しているとの認識を示した。写真は2020年1月、フランクフルトのECB(2021年 ロイター/Ralph Orlowski)

[サガロ(スペイン) 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁とECB理事会メンバーのビスコ・イタリア中銀総裁は26日、ユーロ圏経済は回復し続けているものの、新型コロナウイルス感染再拡大と新たな変異株の出現という課題に直面しているとの認識を示した。

南アフリカで新型コロナの新たな変異株「B.1.1.529」が検出されたことを受け、欧州連合(EU)や英国などは渡航制限を強化。この変異株に対してワクチンの効果があるか調査が進められる中、26日は株価が急落するなど影響が広がっている。

ビスコ総裁は、新型コロナのパンデミック(大流行)が欧州で再び「重要な懸念」の一つになっているとし、経済への影響は予測が難しいと指摘。「イタリア経済は数カ月前の予想よりも堅調なペースで進んでいる」としながらも「衛生状況が再び重大な懸念となっていることなどから、不透明感は依然として高い」との認識を示した。

その上で、欧州などで感染が再度拡大していることで「新型コロナ後の見通し」が押し戻されたと述べた。

デギンドス副総裁も、新たな変異株の出現と感染再拡大のほか、供給網の混乱が課題になっていると語った。

ただ「ワクチンという手段がある」とし、「経済に対する影響は限定されると楽観視している」と指摘。経済にはパンデミックに対応する能力があることが示されているとし、今年の経済成長率は約5%、来年も力強く伸びるとの見方を示した。

*写真を追加し、カテゴリーを変更して再送します。

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