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EU、米ノババックスのコロナワクチンを承認 5例目

発行済 2021-12-21 00:23
更新済 2021-12-21 00:54
© Reuters. 12月20日、欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は、米ノババックスが開発した新型コロナウイルスワクチンの18歳以上に対する使用を許可した。EU当局が承認するワクチン

[20日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は20日、米ノババックスが開発した新型コロナウイルスワクチンの18歳以上に対する使用を許可した。EMAの承認を受け、EUの執行機関である欧州委員会は同ワクチンを承認。EUが承認するワクチンはこれで5例目となる。

EMAの医薬品委員会(CHMP)によると、2件の大規模臨床試験(治験)で約90%の有効性が確認された。ただ、感染が拡大しているオミクロン変異株に対する有効性を巡るデータは現時点では限られているとしている。

ノババックスはEU加盟27カ国に対し来年1月に出荷を開始する予定。

EMAの承認に先立ち、世界保健機関(WHO)は17日、ノババックスが開発し、製造パートナーのインドのセラム・インスティチュート・オブ・インディアが製造するワクチンを緊急時使用リストに登録したと発表した。

ノババックスのワクチンは組み換えタンパクを利用するもので、メッセンジャーRNA(mRNA)を使う米ファイザー・独ビオンテック、および米モデルナのワクチンとは種類が異なる。

欧州委員会のフォンデアライエン委員長は「EU域内で5種類のワクチンが承認され、mRNAなど新しい技術に基づくワクチンに加え、ノババックスのように従来からある技術に基づくワクチンを含む多彩なポートフォリオがそろった」とツイッターに投稿した。

米株式市場序盤の取引でノババックス株は一時約7%上昇した。

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