[ベオグラード 6日 ロイター] - テニスの四大大会、全豪オープンに出場するためにメルボルンの空港に到着した男子世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が入国を拒否された問題で、家族が「政治的意図」の犠牲者だと批判した。
ジョコビッチは医学的理由で新型コロナウイルスのワクチン接種が免除されたとして空港に到着したが、査証(ビザ)の問題を指摘され、現在は連邦政府による入国禁止措置の撤回を求めてメルボルンの隔離用ホテルに滞在している。
こういった状況を受け、父親のスルジャンさん6日、ベオグラードで記者団に「オーストラリアが監禁している。彼らはセルビアとセルビア人を踏みにじるためにノバクを踏みつぶしている」と強く批判した。
オーストラリアのモリソン首相が特別扱いはしないと語ったことについても、「モリソンたちはセルビアを屈服させるために、あえてノバクを攻撃している。これはスポーツとは関係なく、政治的意図を持ったものだ。ノバクは世界最高の選手だが、西洋の数億人はそれが我慢ならないのだ」と反発した。
また、母親のディヤナさんもこの状況は「恥ずべきこと」と非難し、「彼らは息子の活動を制限したがっているが、私たちは彼の強さを知っている」とコメントした。
ジョコビッチの家族はその後、セルビアの国会議事堂前で約300人のファンと共に集会を開き、スルジャンさんは息子の拘束的な状況が解決されるまで毎日抗議活動を行うと語った。