[シドニー 10日 ロイター] - オーストラリアで10日、新型コロナウイルスの感染者が累計100万人を突破した。このうち半分は過去1週間に確認された。オミクロン変異株の感染が各地で広がり入院患者が増加、サプライチェーン(供給網)に制約がかかっている。
同国は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)初期には、厳しいロックダウン(都市封鎖)と国境管理によってウイルスの封じ込めに成功していたが、ワクチン接種が進んだことからウイルスと共存する政策に転換。記録的な感染状況に直面している。
10日にはニューサウスウェールズ(NSW)州とビクトリア州で新たに計約5万5000人の感染者が報告され、国内の感染者は累計103万人に達した。他の州や準州の感染者数は、この後報告される予定。
死者は累計2387人。ただ、国内の16歳以上のワクチン2回接種率が92%に達する中、オミクロン株の感染拡大局面における死亡率は、これまでの拡大局面と比べて低く抑えられている。ブースター接種(3回目接種)プログラムも順調に進んでいる。
一方、入院者数の増加で一部の規制が再導入されたほか、人手不足が生じ、ビジネスには影響が及んでいる。