[ロンドン 18日 ロイター] - 英保健当局が現在無料で提供している新型コロナウイルス検査の6月末からの有料化を目指していることが、ロイターが入手した文書で分かった。
英政府は以前、使用が簡単な抗原検査(LFD)の無料配布を「後期段階で」終了し、検査費用は個人と企業が負担することになると発表していた。関係者によるとLFDの費用は7回分で30ポンド(40.75ドル)。
ロイターが入手した文書によると、年初に有料化する予定だったが、オミクロン変異株を受け先送りされた。また、新たな変異株が出現すれば有料化計画は再度延期される可能性があるという。
現時点では当局が6月末にオンライン注文システムを立ち上げ、必要不可欠な仕事に従事している労働者など一部の人を除く大半の人々に対してLFDを有料で提供することを前提に作業が進められているという。
政府報道官はこの件について「必要な限り無料配布を続ける。検査の無料配布はワクチン接種プログラムとともに最も重要な防衛ラインの1つだ」と指摘。「感染者数が高止まりする中、われわれは1日当たり数百万件の検査を処理し続けている。これは欧州のどの国よりも多く、必要とする人にLFDを無料で提供している」とした。