40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

アングル:ウクライナ危機、「ロシア寄り」の中国にリスク

発行済 2022-02-26 19:09
更新済 2022-02-26 19:18
© Reuters.  ロシアのウクライナ侵攻で、ロシアが「対西側」で共闘するパートナーである中国は外交的に微妙な立場に立たされている。北京で2016年6月撮影(2022年 ロイター/KIM KYUNG-HOON

[北京 26日 ロイター] - ロシアのウクライナ侵攻で、中国は外交的に微妙な立場に立たされた。中国にとってロシアは「対西側」で共闘するパートナー。これまでのところ「侵攻」という表現も使っていない。国際社会がロシアに対する批判の声を上げる中、ロシアへの配慮はリスクをはらむ。

中国は繰り返し対話を求めている。王毅外相は25日に欧州高官と相次いで電話会談し、中国はウクライナを含む各国の主権を尊重するが、北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大に対するロシアの懸念には適切に対処すべきと述べた。

中国の外交政策は他国への不干渉を基本とする。2014年のロシアのクリミア併合もまだ承認していない。

北京駐在の外交官は「侵略を否定するという最初の反応には驚かされた。主権、領土の一体性、不干渉という長年の立場と完全に矛盾している」と述べた。

3週間前、習近平国家主席は北京冬季五輪開幕直前にプーチン・ロシア大統領と会談し、米国の影響力に対抗することを目的とした広範な戦略的パートナーシップで合意した。

ロシアのウクライナ攻撃は、五輪閉幕の数日後に行われた。

メルカトル中国研究所(MERICS)の主任アナリスト、ヘレナ・レガルダ氏は、中国が今回クリミア併合後の対応を取り入れたとみる。つまり、この問題に基本的に関与しないという態度だ。

しかしレガーダ氏は、14年に比べて今は地政学的状況が厳しく、中国への視線も厳しくなっていると指摘。「『どちらかの肩も持たない』という姿勢は、もはや有効な選択肢でない」と述べた。

先月、習主席はウクライナとの国交樹立30周年を記念し、両国の「政治的相互信頼の深化」を称賛した。ウクライナは中国の広域経済圏構想「一帯一路」のハブでもある。

ウクライナ危機は、秋に共産党大会を控える中国に不確実性をもたらしている。

北京の独立系政治アナリスト、Wu Qiang氏は「準備不足の中国がロシアに引きずり込まれた。非常に良くない状況だ」と語った。

(Martin Quin Pollard記者、Yew Lun Tian記者)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます