[ローマ 23日 ロイター] - イタリアのドラギ首相は23日、議会で中国に言及し、ウクライナに侵攻したロシアに肩入れせず、和平に向けた取り組みを支援するよう求めた。
ドラギ氏は「中国にはロシアを支援するような行動を取らず、平和のための取り組みに積極的に参加することを期待していると再び言わなくてはならない」と語った。
このほかドラギ氏は、「外交努力はロシア側も真剣に求めている場合にのみ成功する」と発言。ロシアのプーチン大統領はウクライナ南部マリウポリで無差別爆撃を行うなど、占領地域を拡大することに集中しているようだと指摘した。
また、ウクライナでの紛争と新型コロナウイルスによる経済への影響に言及し、欧州諸国が半導体の生産を増やし、主要産業を保護することが優先事項との見解を示した。
「半導体は輸送、産業機械、防衛など多くの戦略的産業に不可欠であり、半導体不足は特に大きな打撃となっている」と述べた。