[21日 ロイター] - 豪資源大手BHPグループは21日、第3・四半期(1─3月期)の鉄鉱石生産量が予想を下回ったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大防止の措置で作業員が不足し、西オーストラリア州のピルバラ鉱山で生産が低調だったことが影響した。
4─6月期の鉄鉱石生産も作業員不足の影響を受けるが、2022年度の生産見通しに変更はないという。
鉱物資源が豊富な西オーストラリア州では新型コロナ対策の規制が3月初旬まで解除されず、BHPやリオ・ティントなど資源大手では作業員が不足した。
西オーストラリア州の鉄鉱石生産は6670万トンと、前年比横ばい。ビジブル・アルファのまとめた市場予想の7000万トンは下回った。
チリのエスコンディーダ鉱山の銅生産は9%減の22万6400トンだった。
マイク・ヘンリー最高経営責任者(CEO)は、ウクライナ危機により市場のボラティリティーとインフレ圧力が一段と高まったと指摘。23年に向け状況改善を見込んでいるが、オーストラリアとチリで労働市場の逼迫が続くとの見通しを示した。