[ワシントン/ソウル 18日 ロイター] - 北朝鮮は新型コロナウイルス感染拡大への対応に追われる中、バイデン米大統領の訪韓前に大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を準備しているようだと、米当局者が匿名を条件に語った。
当局者によると、最新の情報でICBM発射実験は早ければ19日か20日に行われる可能性があるという。
バイデン大統領は20日に韓国を訪問後、日本を訪れる予定。アジア歴訪はバイデン氏の大統領就任後初めてとなる。
ホワイトハウスは先週、バイデン氏が韓国滞在中に北朝鮮との軍事境界線がある非武装地帯(DMZ)への訪問を検討していると明らかにしていた。
ICBM実験が行われれば、中国や貿易などバイデン政権のアジア政策に暗雲がかかるほか、同政権が打開を約束した非核化協議に進展がないことも浮き彫りになる可能性がある。また、北朝鮮での新型コロナ収束に向けた国際支援にも影響が出かねない。