[２２日 ロイター] - 米バイデン政権のファウチ首席医療顧問（８１）は２２日、１２月に退任すると発表した。米国立アレルギー感染症研究所（ＮＩＡＩＤ）の所長からも退く。
ファウチ氏は「現職からは退くが、引退はしない」とし、「自分の専門分野に対するエネルギーと情熱があるうちに、自分のキャリアの次の段階を追求することを計画している」と語った。
ファウチ氏はレーガン政権以来７人の大統領の下、エイズウイルス（ＨＩＶ）やエボラ出血熱、ジカ熱などの感染症対策に尽力。１９８４年からＮＩＡＩＤ所長を務め、２０年からは米政権の「コロナ対策の顔」として手腕を振るった。
バイデン大統領は声明で「ファウチ氏が米政府のポストを退任し、次に何を手掛けても、米国民や全世界がファウチ氏の専門知識から恩恵を受けると確信している」とし、「ファウチ氏のおかげで、米国はより強靭（きょうじん）で健全となった」とファウチ氏の功績を称賛した。