[25日 ロイター] - 米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)は、世界の1日当たりの新型コロナウイルス新規感染者数は北半球の冬季到来を受け、現在の平均1670万人から来年2月までに約1870万人と緩やかに増加することが予想されるとの分析を発表した。
世界の1日当たりの死者数は現在の平均1660人近辺から2月1日には2748人に増加するという。
米国の1日当たりの感染者数は学校再開や寒波による季節性疾患などにより、約30%増の100万人以上になるとした。
一方、ドイツの感染者数はすでにピークに達しており、2月までに約30%減少して19万人程度になると予想。ただ、ドイツで現在感染が拡大しているのは、派生型の「BQ.1」または「BQ.1.1」で、今後数週間で欧州の他地域にも広がる可能性があるという。
また、ドイツでは入院者数の急増が2020年の新型コロナウイルス発生以降で最高となっており、これが依然として懸念されるとした。
シンガポールで入院者数の急増を引き起こしている派生型「XBB」は感染力は強いものの、重症化する可能性は低いと指摘。「XBB」による世界的な影響については、過去に「BA.5」に感染した人が免疫を持っている可能性が高いため、緩和される見込みとした。