[香港 17日 ロイター] - 中国のインターネットサービス大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)が17日発表した第1・四半期決算は、売上高が11%増の1499億8000万元(217億ドル)となった。新型コロナウイルス流行に伴う混乱などから立ち直り、増収に回帰した。
リフィニティブがまとめたアナリスト予想の1460億9000万元も上回った。
純利益は11%増の258億3000万元。こちらはアナリスト予想の296億元余りに届かなかった。
テンセントは昨年、「ゼロコロナ」政策と規制当局の数カ月にわたるゲームライセンス凍結により、通年での初の減収に陥った。
同社は発表文で「第1・四半期は国内消費の回復に伴う決済額の増加、ゲーム収入の改善、広告収入の急成長継続で堅調な売り上げの伸びを達成した」とした。
国内ゲーム収入は6%増の351億元、海外ゲーム収入は25%増の132億元となった。
ジェームズ・ミッチェル最高戦略責任者(CSO)はアナリストとの電話会見で、ゲーム事業で「幅広い回復」が見られたと指摘。「人気ゲーム上位15のうち12が前年同期を上回った」と述べた。
オンライン広告収入は17%増の210億元。フィンテック・ビジネスサービス収入は14%増の487億元だった。
劉熾平(マーティン・ラウ)社長はフィンテックに対する中国の規制が正常化に向けて進んでいるとアナリストに述べた。
中国人民銀行(中央銀行)は2021年にテンセントの決済サービス「ウィーチャットペイ」の調査を開始した。
ラウ社長はまた、テンセントの人工知能(AI)モデル構築が順調に進んでいるとし、中国政府もこの分野のイノベーションを支持していると述べた。