David Lawder
[ワシントン 20日 ロイター] - 米財務省は20日、2023会計年度(22年10月─23年9月)の財政収支が1兆6950億ドルの赤字になったと公表した。赤字額は前年度から23%拡大し、新型コロナウイルス禍以降で最大となった。
歳入が減少する中、社会保障費やメディケア費、連邦債務の利払い費が記録的水準に達した。
歳入は前年度から4570億ドル(9%)減の4兆4390億ドルだった。所得税収の減少などを反映した。
歳出は前年度比1370億ドル(2%)減の6兆1340億ドル。高齢者の退職金と医療給付などが増加した。
社会保障費はインフレ調整に伴い10%増の1兆4160億ドルとなった。高齢者向け公的医療保険「メディケア」の歳出は4%増の1兆2200億ドルだった。
33兆ドルを超える連邦債務の利払いコストも急増し、23%増の8790億ドルと過去最高を記録した。
国内総生産(GDP)比の利払い額は3.28%で、01年以来の高水準となった。