スイス国立銀行(中央銀行)のトーマス・モーザー代理政策委員は、仮想通貨とブロックチェーン技術はまだ発展途上にあり、中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)の導入は時期尚早という考えを明らかにした。地元紙のスイスインフォが21日に報じた。
モーザー代理政策委員は、スイスのツーク市「クリプトバレー」で開かれているコンフェレンスで講演し、現状のブロックチェーン技術を音楽業界の「不毛な技術革新」だったCDと比較。音楽ストリーミング配信が音楽のデジタル化を推進したように、ビットコインやブロックチェーンは消費者に対して完全に新しい選択肢を提供できる状態になっていないと話した。