仮想通貨に対する規制が厳しくなる中、仮想通貨の将来に対する閉塞感が漂い始めている。イノベーションと規制のバランスの均衡は破られ、今や規制順守に必要な知識を教えてくれる弁護士が開発者や起業家よりもてはやされる時代だ。
よく仮想通貨業界は「金融化」したと言われる。犯罪行為に対応するため「銀行並みに」厳しい規制を敷かれ始めていることを指した表現だ。マネーロンダリング、テロ、ドラッグ、そして児童ポルノ…「情報黙示録の四騎士」とも呼ばれる4つの領域で「顧客を保護」することが最優先課題となり、「経済主権」や「分散型社会」、「自由」といった元々の理想は二の次になっている。そして四騎士を盾に業界へのさらなる規制を呼びかける背後にいるのは、既得権益者たちだ。